シュレディンガーの森。
その森を最後に訪れたのはいつだっただろう。
昨年の冬に初めて足を踏み入れて以来、こまめに通っていたのだが、
初春の頃からわたしの仕事の都合で時間が取れなくなってきた。
それでも週に一度、土曜日にはなるべく様子を見に行くようにしていた。
森は人が手入れをしてやらなければすぐに荒れ果ててしまうし、
何よりわたしはその森とそこに住む生き物達が好きだったから。
それでもいつしか仕事の忙しさや友人との交友にかまけているうちに、
完全に足が遠退いてしまった。
最後に足を踏み入れてから、おそらく1、2ヶ月は経ってしまっているだろう。
わたしは恐ろしい。
変わり果てた森を目にするのが。
そして何より、あの森にあるわたしの部屋を訪れることが恐ろしい。
あそこにはきっと奴がいるだろう。
始めは姿を現さないかもしれない。
だが、奴は、
部屋の片隅に、ベッドの下に、箪笥の裏に、ランプの陰に、
きっと潜んでいる。
こちらが隙を見せればたちまちに、その黒光りする身体を現すだろう。
そして、その姿は決して一つではない。
本当の森が今どうなっているのかは、実際に訪れるまで分からない。
だがそれをこの目で確かめてしまうことが、
わたしにはこの上なく恐ろしいのだ。
=※=※=※=
要するに「おいでよどうぶつの森」を随分放置してるってぇ話です。(w
なんとなく思いつきで「恐怖小説風」に書いてみたくなったのですが、
あんまり恐くならなかったですな……。
タイトルとも上手くリンクできてないし、失敗失敗。(--;
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