木曜日の午前中、どうにも妄想が止まらなくなったのでカタチにしてみた。
で、折角だからお披露目してみます。
ネタは神羅万象チョコ。
執事長シープと暗黒騎士シェイドが親しかったらしいという情報からです。
【注意】
以下の文章はほぼ100%知里の妄想の産物です。
設定とか展開とか矛盾だらけですので読まれる方はお覚悟下さい。
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飛天族王城の門前で衛兵と押し問答になっているシェイド。
情報収集のため親衛部隊募集の志願者を装い登城したが、素性の明らかでないものは通せぬと衛兵に足止めされていた。
さらには他と異なるかたちの翼を見咎められ……。
シェイド「(細かいこと気にする奴らだな。めんどくせぇ、殺っちまうか?)」
その時、黒いスーツに身を包んだ一人の老紳士が現れ、穏やかに語りかけた。
シープ 「これは何の騒ぎですかな?」
シープ 「素性がどうであれ、志願してきた者を無下に扱うことはなりませんぞ」
シープ 「どうしても通せぬのであれば、その者の力、この場で確かめてはいかがかな?」
衛兵より剣を借り受け、一振りをシェイドに渡して自らはそれを杖のようにして立つ。
シープ 「さあ、いつでもかかって参られよ」
=※=※=※=
突如現れた老人を前に、シェイドは考えた。
ここで実力を示せば、思ったより容易く騎士団に入り込めそうだ。
シェイド「(口振りからすると多少腕に覚えはあるらしいな、だがっ)」
こんな老いぼれに自分が遅れをとるなどと、彼には到底思えなかった。
全力で斬りかかるシェイド。
その速度はあまりに疾く、周囲の者の目には黒い影がゆらめいたように見えるのみだった。
だが次の瞬間、彼の剣は宙に舞い、
いつの間にか足元に入り込んだシープが、彼の首筋へと切っ先を向けていた。
その老人の気配はまるで別人のようだった。
『二心在る者は斬る』
下方からシェイドを見据える眼差しがそう告げていた。
シェイド 「(こいつ、一体何者なんだ!)」
情報収集のための潜入任務と油断し、目の前の老人の実力も見抜けずに不覚を取った。
もはやこれまでとシェイドはギュッと目を閉じた。
=※=※=※=
だがその切っ先がシェイドを貫くことは無かった。
シープ 「ふむ、荒々しいがなかなか良い太刀筋じゃな」
張り詰めた気配に変わりはないが、先ほどまでの射殺すような視線は影をひそめていた。
静かに剣を引きながら、彼はシェイドに声をかけた。
シープ 「若者よ、名は何と?」
シェイド「……………シェイド」
シープ 「よろしい。王への推薦状を用意させましょう」
剣先より解放されてなお動けないシェイドへ、さらに言葉を継いだ。
シープ 「わたくしは執事長シープ。この城内の事ならば何なりと尋ねられよ」
口調こそ穏やかだったが、シェイドは、
王城に居る限りこの老人の目から逃れることは出来ない、という事を悟った。
END
<妄想補足>
このシープ先生はシェイドのことを「獣牙族のスパイ」とまでは思ってません。
単にちょっとお転婆で何か企んでそうな若いのが来たけど見込みあるから心身ともに鍛えてみよう、くらいの意図です。
もっとショボい奴だったら剣も使わずに追い返しちゃってたんですよ。
で、シェイドにとっては城に堂々と入れてラッキーてなもんですけど、こんな怖い人が居るもんだからあまり派手なことは出来ずに地道に働いてた、と。(w
でもこれだけだったらシェイドにとってシープさんは恐怖の対象とかトラウマになっちゃいそうですね。(>△<)
ああ、きっとこの後、めでたく騎士になったシェイドに色々世話焼いてあげてたんですよ。
思いがけず騎士になったけどいい服とか持ってなくて、お給金も食べるのに使っちゃうから見かねたシープさんが「騎士たるもの身だしなみにも気を配らねばなりませんぞ」とか言ってっ。
うみゃうみゃー。(>▽<)
ちなみに知里の脳内キャストでは
執事長シープ :大木民夫
暗黒騎士シェイド:鈴村健一
です♪
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ふう、すっきりー。
もし最後まで読んでくだすった方がいらっしゃいましたら、感謝です♪
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